
水道水の水はどの都道府県でも同じだと思っていませんか?
経験がある人もいるかと思いますが、各都道府県によって、水道水の味は大きく異なります。
中には、
「うっ・・・」
となってしまう程まずい水道水もあります。
そこで、この記事では、水道水のまずい都道府県をランキング形式で紹介し、なぜ水道水がまずくなってしまうのかということについて、詳しく解説していきます。
目次
水道水が「まずい」のと「飲めない」は全くの別物
水道水がまずい都道府県を紹介する前に、1つだけ前置きをさせてください。
水道水が「まずい」のと「飲めない」のは全く別物です。
なぜなら、水道水がまずいのは、
「人間が飲めるように消毒をしているから」
なのです。
地域によって、少しだけの処理で飲み水として提供できる場合と、どうしても塩素などを使って消毒をしなければならない場合があります。
そのため、水道水がまずいからといって、その水が体に害を及ぼすということではないということだけ、最初に頭に入れておいてください。
水道水がまずい都道府県ランキング
それでは、水道水がまずいと言われている都道府県を詳しく見ていきましょう。
茨城県
茨城県のつくば市の水源は、霞ケ浦という湖です。
この湖の水は、富栄養化と言って、一般的な水よりも栄養が多く含まれているという問題を抱えています。
「栄養が多いなら問題ないのでは?」
と思う人がいるかもしれませんが、栄養が多くなりすぎてしまうと、その環境に魚が耐えられずに死んでしまい、結果として蒸発残留物地が増えてしまったり、トリハロメタンの濃度が高くなってしまったりするのです。
これが原因で、水道水がカビ臭くなってしまったり、鉄臭さが残ってしまったりするのです。
つくば市では、浄水器の利用率が69%に上ります。
この結果は、筑波大学の研究により判明したものですが、全国平均の29%と比較するとかなり多くの家庭で浄水器を設置しているということがわかると思います。
埼玉県
埼玉県の水に関しては、国がしっかりと衛生管理をしているため、味や品質がそこまで気にならないという人もいます。
ただ、問題は貯水槽の衛生管理です。
マンションなどの貯水槽は、国が管理しているのではなく、そのマンションのオーナーが管理をしています。
そのため、その管理方法次第では、水がまずくなってしまう可能性もあるのです。
とはいえ、熊谷のように水脈が豊富な地域では、そこまで強力に消毒をする必要がないため、比較的美味しい水が飲める場合もあります。
千葉県
千葉県は、印旛沼や利根川を主な水源としています。
しかし、特に印旛沼は工場排水や生活排水などが多く、水を汚してしまっています。
ただ、平成20年に、千葉県水道局水道事業安全計画というのを策定し、水質の悪化を防ぎ、良質な水を提供できるように努めています。
東京都
イメージ通りかもしれませんが、東京の水道水もまずいと言われることが多いです。
東京は人口が多いため、水がたくさん必要になり、貯水量にたくさんの水を貯めてから各家庭などに供給されます。
問題はこの貯水槽に水が保存される期間にあります。
長時間貯水槽に水が溜まってしまうと、雑菌などが繁殖してしまう可能性が高くなり、結果として消毒がより必要になってしまうのです。
しかし、最近では、直結給水方式という方法に変わってきていて、この場合は、貯水槽に水を長時間保管しておかなくても良くなるため、雑菌の繁殖や強い消毒などの心配を軽減することができるでしょう。
神奈川県
神奈川県と聞くと、工業地帯をイメージする人もいると思います。
そのため、水質の維持に疑問や懸念を抱く人も多いでしょう。
確かに、10数年前までは、消毒後の水のまずさを訴える人がとても多くいました。
しかし、2005年から横浜の浄水上の設備が改善されるなど、水質の向上を強く意識しています。
そのため、現在では、そこまで消毒の匂いや味などが気にならなくなったと感じる人も多いようです。
大阪府
大阪では、淀川を主な水源としています。
ただ、淀川も元を辿れば琵琶湖に行きつきます。
つまり、大阪も京都も琵琶湖の水を水源としているのです。
ただ、琵琶湖には、高度経済成長期に工業施設からの汚染水が流れ込んできてしまい、水質が悪化してしまったのです。
そのため、大阪の水は消毒の匂いと味でひどいことになっていたそうです。
ただ、現在では、京都府と同じく浄水施設の設備を強化していて、匂いや味は比較的改善されています。
福岡県
以前の福岡県では、
「水道水が臭い」
と感じる人が多くいて、水道水を直接飲むのを控える人もたくさんいたようです。
しかし、現在では、水質検査の強化や水道管の交換など、水質向上の意識が高まり、以前と比べるとカルキ臭さなどが減少し、着実に水質向上に向かって前進しているようです。
愛知県
愛知県の水は、管理が若干複雑になっています。
というのも、愛知県は水源として使用できる川や湖が少なく、様々な浄水場を経由して各家庭などに供給されています。
しかし、水をくみ上げて遠くの浄水場に運ぶこの過程が問題されているのです。
なぜなら、浄水場までの距離が遠くなればなるほど、水が傷んでしまうのです。
ただ、現在では、浄水場の設備が改善され、比較的美味しい水が飲めると評判になっています。
京都府
京都府は、水源を琵琶湖としています。
琵琶湖の水自体は問題ないのですが、新しく道路が建設されたり、観光客がゴミを投棄するなどして水を汚してしまったりしているのです。
ただ、京都府も浄水施設の設備を強化するなどして対策を進めているため、一時期よりも水質が改善されたとのことです。
このようなこともあるため、琵琶湖を観光する際は、環境保全、水質保全を意識していきましょう。
沖縄県
沖縄と聞くと、空気がきれいで水も美味しそうというイメージを持つ人も多いと思います。
ただ、意外と水がまずいと言われることが多いのです。
しかし、沖縄の水がまずいというのは、消毒や汚染水などが原因ではありません。
原因は、沖縄の水の硬さにあります。
沖縄は、琉球石炭岩地層により、かなりカルシウムを含んだ硬い水になってしまっているのです。
水道水がまずいのは都道府県だけが原因ではないことも?
ここまで、水道水がまずいと言われている都道府県について紹介してきましたが、実は水がまずくなる原因は、都道府県による水の管理や、水質だけが問題ではないこともあるのです。
それでは、どのような場合に水がまずくなってしまうのかを、詳しく見ていきましょう。
塩素
まずは塩素です。
これは先ほどからキーワードとして上がっている単語ですが、生水を人間が飲めるように調整するためには、この塩素による消毒が一部地域を除いて必要不可欠になるのです。
塩素による消毒がなされることで、我々は安心して水道水を飲むことができるのですが、塩素には特有の匂いや味があり、まずいと感じてしまうこともあります。
水道水には、1ℓ当たり、大体0.1㎎前後の塩素が入っています。
というのも、水道法により、上記の数値が定められているのです。
人体に影響を及ぼすと言われている塩素の量は、5㎎と言われているため、水道水の水は健康に害がないと言えるでしょう。
カビ
浄水場を通過する前、つまり水源からくみ上げられた水というのは、微生物がうようよしています。
この微生物がカビ臭を発生させることがあり、これも水をまずくしてしまっている原因になります。
とはいえ、浄水場を通過する段階で、ほとんどのカビ臭は取り除かれます。
しかし、季節や微生物の量によっては、カビ臭くなってしまうこともあるのです。
水温
水は冷たい方が美味しいですよね。
この水温というのは、水のおいしさを保つために非常に重要なのです。
温度によって、水の匂いが大きく変わり、結果としておいしさが半減してしまう事があるのです。
大体、常温と言われる15℃から20℃程度になってしまうと、塩素の臭いが強くなってしまい、本当は美味しい水であったとしても嗅覚で違和感を覚えますので、どうしても、
「まずいな」
と感じてしまうのです。
ただ、先ほども解説したように、水の温度だけでなく、水源や水源周辺の環境などによって水の味は大きく変わってしまうことがあるため、一概に温度が原因ということはできません。
基本的に、美味しい水にするためには、10℃から15℃くらいの温度で保管しておくと良いそうです。
もし、水の味が気になるという場合は、水を一旦冷やしてから飲むことをおすすめします。
貯水槽の汚れ
貯水槽の汚れというのは、一般の住人ではどうすることもできません。
ただ、この貯水槽が汚いことで、水がまずくなってしまうこともあるのです。
例えば、
・貯水槽の清掃をしていない
・貯水槽にヒビやサビがある
というような場合です。
せっかく浄水場を経由して、綺麗な水になっても、貯水槽の環境が悪いとどうしても水の味も低下してしまいます。
しかし、先ほども解説したように、住人が、
「貯水槽汚いから掃除しておくか」
ということはできませんので、自分が住んでいるマンションもしくはアパートの貯水槽が汚れていたり、明らかにヒビが入っていたりするようであれば、管理人に知らせておくことをおすすめします。
排水管の老朽化
排水管の老朽化というのも、当然水の味を落としてしまいます。
排水管が古くなってしまうと、カビやサビなどが付着してしまい、それが溶けだしてしまう事があります。
そのようなサビやカビが。水道水と一緒に流れてきてしまうことで、水の味を低下させてしまうのです。
通常、老朽化した排水管というのは、自治体が交換するのですが、各自治体で管理方法が異なるため、もし不安に思うのであれば聞いてみることが大事です。
とはいえ、排水管が老朽化しているということは、一般の住人ではなかなかわかりませんよね。
水道水を飲んで、
「ちょっと水がまずいな。これは排水管が古くなっているな」
と予測できる人がいればかなり大したものです。
冗談はさておき、基本的には一般人では排水管がどのような状態になっているのかを予測、判断することはできないため、水の味がいつもと違うと感じたのであれば、確認の意味も込めて自治体に連絡してみることをおすすめします。
硬度
「水は水でしょ」
と思っている人も多いのですが、実は水にも硬さがあるのです。
先ほど沖縄の項目でも話しましたが、日本人は軟水の水に慣れているため、人によっては硬い水でお腹を壊してしまう人もいます。
海外でも硬水が使われている地域があり、このような理由もあり、
「海外の水道水は飲んではいけない」
と言われているのです。
日本人には、大体30㎎ほどの硬さが飲みやすいと言われていますが、地域によって硬度が変わってくるのです。
今紹介したことが原因となり、水がまずくなってしまうこともあるため、一概に都道府県のせいにすることはできないのです。
ただ、都道府県も水質向上のための施策などを多数打ち出し、今では蛇口に取り付けるための浄水器なども販売されていますので、自分でそのような工夫をすることで、水をよりおいしく飲むことができる可能性もあるのです。
水道水がまずい場合に試すべき水道水を美味しくする方法
では、仮に水道水がまずいと感じた場合は、どのような工夫をすることができるのでしょうか。
これから紹介する方法を実践することで、まずかった水道水を比較的美味しいと感じながら飲むことができる場合もあります。
少しでも自宅の水道水の味が気になるようであれば、是非試してみることをおすすめします。
それでは具体的な方法をいくつか見ていきましょう。
ウォーターサーバーを設置する
水道水の味が不味くて気に食わないと感じましたらウォーターサーバーがおすすめで
数多いメーカーの中でもクリクラです。
それは何故なのかと言うとこのメーカーは数あるウォーターサーバーの中でも水美味しさやコスパの良さです。
私自身もクリクラを利用しており本当に水が美味しくてスッキリした味わいでのど越しが良く飲みやすい水で、水道水の独特な味から卒業することができて非常に満足しています。
クリクラの一番良いポイントは料金が数多くあるウォーターサーバーの中でも圧倒的に安いということです。
12リットル1460円の価格設定になっているのですが500ml換算すると61円です
他のウォーターサーバーは500ml換算にすると85円以上になっています。
市販の水でも500ml安くて80円ぐらいだと思います。
それを比較してみるとクリクラの価格設定はとても良心的でありコスパ最高だと言えます。
そしてクリクラは商品に自信があるためか12ℓボトル1本を無料お試しキャンペーンを実施しており
契約する前にクリクラを利用することができます。
そしてボトル1本使い終わって気にならなければ電話で契約しないと旨を伝えれば
配送業者がサーバー、ボトルを回収しに来ますので
無料で利用できるというのがクリクラの良さがあります。
利用してみて合わないと思ったらすぐに無料で解約できますので
無料キャンペーンを利用して試してみる価値はあると思います。
クリクラの公式サイトはこちら
浄水器を設置
先ほど少し解説しましたが、浄水器を蛇口に付けることで、水をよりおいしく飲むことができる場合もあります。
この浄水器には、水道水の塩素やカビ臭さを取り除く効果があり、蛇口をひねるだけで自動的にろ過してくれるのです。
しかし、無料で取り付けられるということではありません。
この浄水器を使うとなれば、購入費用とメンテナンスの手間がかかることがほとんどです。
簡易的な浄水器の場合は、大体1万円前後で購入することができますが、本格的な浄水器になると、5万円程かかってしまう可能性もあります。
また、様々な浄水器があり、それぞれで特徴が異なります。
浄水器を選ぶときには、
・メーカー
・カートリッジの寿命
・年間にかかる費用
などを総合的に判断することをおすすめします。
より品質を求めるのであれば、浄水器協会という団体の会員になっている企業の商品を利用することがおすすめです。
大手メーカーで言うと、
・三菱
・TOTO
・パナソニック
などが挙げられます。
また、カートリッジの交換も、1年間で数回必要になる場合が多いです。
このカートリッジ代がどれくらいになりそうなのかをある程度計算しておくことも非常に大事になります。
水を買う
「浄水器もウォーターサーバーも面倒くさい」
「気軽に美味しい水が飲みたいんだ!」
という場合には、最終手段です。
それは、天然水をペットボトルで購入するという方法です。
日常生活でよく使うのであれば、ネット通販などで箱買いしてしまうのも良いでしょう。
また、仕事の時などに水を持っていくというような人であれば、購入した天然水を水筒などに移して持ち運ぶこともできるため、非常に便利です。
その都度天然水を購入すれば、初期費用もメンテナンスの手間もかかりません。
ただ、ウォーターサーバーのように、野菜を洗ったり、瞬時にお湯を出したりというようなことはできませんので注意が必要です。
どうしても、調理で使いたいのであれば、お米を洗う時くらいは使えるかもしれません。
沸騰させる
水道水がまずい、臭いと言われている地域では、一度水道水を沸騰させてから飲むという家庭も多いです。
沸騰させることによって、塩素を飛ばすことができ、臭いの少ない美味しい水を飲むことができるようになるのです。
もし水道水を沸騰させるのであれば、15分以上沸騰させておくことをおすすめします。
逆に言えば、15分以下で沸騰させるくらいなら、そのまま飲んだ方がましです。
というのも、5分ほどの沸騰時間だと、トリハロメタンという物質が発生してしまい、これが通常の3倍程度に増えるからです。
このトリハロメタンという物質は人体に有害とされていますので、必ず15分以上沸騰させてから飲むことをおすすめします。
また、水道水を沸騰させることにより、塩素を飛ばすことはできますが、カビ臭さを除去することはできませんので注意が必要です。
このカビ臭さを除去するためには、後程紹介する浄水器を使う必要が出てくるのです。
冷蔵庫で冷やす
少し面倒くさいかもしれませんが、水道水をペットボトルに入れて冷やしておくということもおすすめです。
というのも、水道水に含まれる塩素というのは、空気に触れると勝手に飛びます。
そのため、一度清潔なペットボトルに水を移し、数回降ってから冷蔵庫に入れおくことで、塩素の少ない水を飲むことができる場合があるのです。
ただ、100%塩素を抜くことはできませんので注意が必要です。
また、こちらの方法でもカビ臭さを取ることはできません。
極論を言ってしまうと、水をペットボトルに移すことで、もちろん塩素を飛ばす効果もあるのですが、水温を下げて水をよりおいしく感じるための方法でもあります。
レモン汁を入れる
レストランなどに行くと、軽くレモンの風味のする水を出されることもあると思います。
実はこのレモン水も、水をよりおいしく飲むために効果的なのです。
というのも、レモンに含まれるビタミンCには、塩素を分解する効果があるため、水道水にレモンを絞ることで、よりおいしい水を飲むことができる場合があるのです。
また、レモンの香りにより、カビ臭さなどをごまかすことができる場合もあり、ストレスフリーで水が飲める可能性が高まります。
緑茶にする
水道水の味がどうしても耐えられないという場合には、緑茶にしてしまうという方法もおすすめです。
緑茶に含まれるカテキンという成分も、レモンと同じで塩素を分解することができます。
緑茶を作る方法も非常に簡単で、スーパーで売っているパックをボトルに入れて、後は水を注ぐだけで済みます。
このパックは数百円くらいで販売されているため、どうしても水道水の味が気になるという場合には、試してみてください。
まとめ
このように、都道府県によって、水がまずい場所と美味しい場所があります。
ただ、冒頭でも説明したように、まずいのと飲めないのは別物ですので、
「あの地域は危険だ」
「あの地域の水は毒だ」
というような考えは持たないようにしてください。
好き嫌いの味があると同じような考えにしておきましょう!
また、蛇口のサビなどが原因で水がまずくなってしまう事もあります。
そのため、気になる人は先ほど紹介した対策を行ってみてください。